はじめに:ソフトバンクって、本当にお得なの?
「ソフトバンクのスマホ料金って、結局どうなの?契約してメリットある?」
多くの方が抱くこの疑問に、プロとしてハッキリお答えします。
いきなり結論から言いますと、「ソフトバンク」と直接契約して本当にお得になるのは、ごく一部の人だけです。
ほとんどの方にとっては、同じソフトバンクグループの「Y!mobile(ワイモバイル)」や「LINEMO(ラインモ)」の方が、ずっと賢い選択になります。
ソフトバンク契約が「アリ」になる、たった一つの条件
では、どんな人が「ごく一部の人」なのでしょうか?
それは、「ソフトバンクのサービスを家族みんなでとことん使いこなしている人」です。
具体的には、
- 家のインターネットが「SoftBank 光」や「SoftBank Air」
- 支払いに「PayPayカード」を使っている
- 家族もソフトバンクを使っている
といった条件をすべて満たし、さらにスマホで動画をたくさん見るなど、データを気にせず使いたい人です。ソフトバンクの料金は、こうした「合わせ技」で初めて安くなる仕組みだからです 1。
ほとんどの人にとっての「正解」は?
動画もそこそこ、ネットも普通に使う、という大多数の方にとっては、ソフトバンクの弟分である「Y!mobile」や、ネット手続きが得意な方向けの「LINEMO」が断然おすすめです。料金がシンプルで、ずっと安く使えます。
この記事では、なぜそう言えるのか、ソフトバンクの料金プランの仕組みを一つひとつ丁寧に解説していきます。さらに、最近変わった手数料の話や、他社との比較も交えながら、「あなたにとって一番お得なプランは何か」を一緒に見つけていきましょう。
第1章:「ソフトバンク」の料金プラン、その仕組みを大解剖!
まず、メインの「ソフトバンク」ブランドの料金プランを見ていきましょう。一見すると複雑に見えますが、実はとてもシンプルな狙いで作られています。
1.1 たくさん使う人向け:「ペイトク」と「メリハリ無制限+」
これらはソフトバンクの看板プラン。スマホをたくさん使い、PayPayでの買い物が多い人に向けて作られています。
プランの仕組み
- ペイトクシリーズ:「ペイトク無制限」「ペイトク50」「ペイトク30」の3種類。料金はそれぞれ月額9,625円、8,525円、7,425円です。一番の特徴は、PayPayで支払うとポイントがたくさん貯まること。プランによってポイント還元率がアップします。
- メリハリ無制限+:料金は月額7,425円。このプランの面白いところは、あまりスマホを使わなかった月(データ利用が2GB以下)は、自動で1,650円安くなる点です。
料金のウラ側、教えます:「見た目の料金」と「本当の料金」
ここで一番大事なポイントです。公式サイトに大きく書かれている月額料金は、実はソフトバンクが「この値段で使ってください」と思っている価格ではありません。
ソフトバンクの狙いは、スマホ回線だけでなく、家のインターネットやクレジットカードなど、関連サービスをまとめて契約してもらうことです。そのための「仕掛け」が、料金設定に隠されています。
例えば、「ペイトク無制限」の9,625円という料金は、正直かなり高いですよね。でも、CMや広告では「7,128円」といった、もっと安い金額がアピールされています。この差額は、以下の3つの割引をすべて使った場合の金額なのです。
- おうち割 光セット:家のネットを「SoftBank 光」などにすることが条件。
- 新みんな家族割:家族でソフトバンクを使う人数が多いほど安くなる割引。
- PayPayカード割:支払いを「PayPayカード」にすることが条件。
つまり、ソフトバンクはスマホプランという単品を売っているのではなく、「ソフトバンクの仲間たち(サービス)に全部入ってくれたら、特別に安くしますよ」というセット商品を売っているのです。高い基本料金は、これらの追加サービスを契約させるための強力な「きっかけ」というわけです。この仕組みを知らずに契約すると、「思ったより高い!」ということになりかねません。
1.2 あまり使わない人向け:「ミニフィットプラン+」と「スマホデビュープラン+」
データをあまり使わない人や、初めてスマホを持つ方向けのプランもありますが、ここにもソフトバンクの戦略が隠されています。
プランの仕組み
- ミニフィットプラン+:使った分だけ料金が変わるプラン。1GBまで3,278円、2GBまで4,378円、3GBまで5,478円と、使うほど高くなります。家のネットとセットにすると、1GBまでなら2,178円で使えます。
- スマホデビュープラン+:5歳から22歳の方や、ガラケーから乗り換える方だけが契約できる特別なプランです。最初の1年間は月額1,078円からと非常に安いですが、2年目からは料金がグッと上がるので注意が必要です。
なぜ?「ちょうどいい」プランがない理由
ソフトバンクの料金プラン全体を眺めると、不思議なことに気づきます。データを少ししか使わない人(1〜3GB)と、ものすごくたくさん使う人(30GB以上)向けのプランはあるのに、多くの人が当てはまるであろう「5GB〜25GB」くらいの「ちょうどいい」プランがありません。
これは偶然ではありません。ソフトバンクは、この「ちょうどいい」データ量を使うお客さんを、弟分の「Y!mobile」に誘導しているのです。
例えば、月に15GBくらい使う人がソフトバンクで契約しようとすると、3GBで5,478円のプランか、一気に30GBで7,425円のプランしかなく、どちらも割高に感じてしまいます。
こうすることで、ソフトバンク本体は「関連サービスもまとめて使ってくれる、お金をたくさん使ってくれるお客さん」向けの高級ブランドとして位置づけ、価格に敏感な層はY!mobileでしっかり確保するという「すみ分け」をしています。つまり、あなたが「平均的なスマホの使い方」をしているなら、そもそもソフトバンク本体は選択肢として合っていない可能性が高いのです。
1.3 割引の条件:安く使うための必須項目
ソフトバンクを安く使うには、割引が不可欠です。それぞれの割引を詳しく見てみましょう。
- おうち割 光セット:スマホ代が毎月1,100円安くなりますが、そのためには「SoftBank 光」などの契約が必要です。これには月額約6,000円以上の費用が別途かかります。つまり、割引を受けるために追加の出費が必要な仕組みです。
- 新みんな家族割:家族でソフトバンクを使っている人数で割引額が変わります。3人以上なら、一人あたり毎月1,210円も安くなります。
- PayPayカード割:支払いをPayPayカードにするだけで毎月187円安くなる、比較的手軽な割引です。
これらの割引がどれだけ料金に影響するか、下の表を見てみましょう。「見た目の料金」がいかに高く、割引を組み合わせることがいかに重要かが一目で分かります。
表1:ソフトバンクのプランは割引でこう変わる!(月額・税込)
料金プラン | 基本料金 | おうち割 光セット | 新みんな家族割(3人以上) | PayPayカード割 | 全部使った時の最終料金 | |
---|---|---|---|---|---|---|
ペイトク無制限 | 9,625円 | -1,100円 | -1,210円 | -187円 | 7,128円 | |
メリハリ無制限+ | 7,425円 | -1,100円 | -1,210円 | -187円 | 4,928円 | |
ミニフィットプラン+(〜1GB) | 3,278円 | -1,100円 | 対象外 | -187円 | 1,991円 |
第2章:もっと賢い選択肢、あります!Y!mobileとLINEMO
ソフトバンクを契約するかどうか考えるとき、実はほとんどの人にとっての「正解」は、ソフトバンク本体ではありません。同じグループの「Y!mobile」と「LINEMO」が、ずっとお得な選択肢になります。
2.1 Y!mobile:安さと安心のいいとこ取り「シンプル3」
Y!mobileは、「安さも大事だけど、繋がりやすさやお店でのサポートも欲しい」という、バランスを重視する方にピッタリの選択肢です。その中心となるのが、2025年9月25日に始まった新しい料金プラン「シンプル3」です。
プランの概要と変わった点
「シンプル3」は、データ量に応じてS(5GB)、M(30GB)、L(35GB)の3つから選べます 。この新プラン、前のプラン「シンプル2」と比べて、一見すると料金が上がったように見えます。例えば、Sプランは月額約700円高くなりました。
しかし、本当の狙いは割引の強化にあります。
- おうち割 光セット(A):家のネットとのセット割引が、どのプランでも1,650円引きにパワーアップしました。
- PayPayカード割:支払いに使うカードが年会費11,000円の「PayPayカード ゴールド」なら、なんと毎月550円も安くなるようになりました。
誰にとって「お得」で、誰にとって「損」なのか?
この変更は、あなたの状況によって評価が180度変わります。
家のネットがソフトバンク以外で、PayPayカードも使わない人にとっては、ただの値上げです。割引のメリットを受けられないからです。
しかし、「SoftBank 光」を契約し、「PayPayカード ゴールド」で支払う人にとっては、話は別です。前のプランより強力な割引が適用されるため、Sプランなら月額858円と、実質的に値下げになるのです。
これは、ソフトバンクがY!mobileのお客さんにも、グループ全体のサービス(家のネット、クレジットカード)を使ってもらおうとしている証拠です。「私たちの仲間になってくれれば、すごく安くしますよ。でも、スマホだけの契約なら割高になります」という、はっきりとしたメッセージなのです。
2.2 LINEMO:とにかく安く!シンプル派のあなたへ
LINEMOは、お店でのサポートは不要で、ネットでの手続きに慣れている方向けの、安さとシンプルさを追求したプランです。
プランの概要と強み
LINEMOのプランはとても分かりやすく、「ベストプラン」(3GBまで990円、10GBまで2,090円)と、たっぷり使える「ベストプランV」(30GBで2,970円)が中心です。
LINEMOの最大の魅力は、Y!mobileやソフトバンク本体のような、ややこしい割引が一切ないことです。誰が契約しても、表示されている安い料金で使えます。さらに、「LINE」アプリでのトークや電話はデータ消費にカウントされない「LINEギガフリー」という、他にはない強力なサービスも付いています。電波はソフトバンクと同じものを使っているので、安くても繋がりやすいのも安心です。
2.3 ソフトバンク3兄弟、どれが一番コスパいい?
では、あなたの使い方に合わせて、ソフトバンク、Y!mobile、LINEMOのどれを選ぶのが一番お得か、下の表で比べてみましょう。
表2:あなたに合うのはどれ?ソフトバンク3兄弟 コスパ比較表(月額・税込)
スマホの使い方 | ソフトバンク | Y!mobile | LINEMO | |
---|---|---|---|---|
あまり使わない(〜5GB) | ミニフィットプラン+ 1,991円〜(割引全部使った時) 条件:家のネット、PayPayカード | シンプル3 S 858円〜(割引全部使った時) 条件:家のネット、PayPayカードゴールド | ベストプラン 990円 条件:なし | |
普通に使う(20〜30GB) | ペイトク30 4,928円(割引全部使った時) 条件:家のネット、家族3人、PayPayカード | シンプル3 M 1,958円〜(割引全部使った時) 条件:家のネット、PayPayカードゴールド | ベストプランV 2,970円 条件:なし | |
動画もゲームも使い放題! | メリハリ無制限+ 4,928円(割引全部使った時) 条件:家のネット、家族3人、PayPayカード | なし | なし |
この表から分かること:
- 普通に使う人(20〜30GB)なら、Y!mobileが圧倒的に安いです。条件が合えば、ソフトバンク本体の半額以下になります。
- あまり使わない人(〜5GB)なら、割引が使えるならY!mobile、シンプルさが良いならLINEMOがおすすめです。ソフトバンク本体は割高です。
- データを気にせず使い放題にしたい人だけが、ソフトバンク本体を検討する価値があります。
第3章:契約するとき・やめるときの「お金」の話
2025年8月20日に、契約にかかる手数料が大きく変わりました。特に、これまで無料だったネットでの手続きが有料になった点は、全員に関わる重要な変更です。
3.1 注意!ネット手続きが有料になりました
ソフトバンクは、契約や機種変更の際にかかる事務手数料を見直しました。一番大きな変更点は、これまで無料だったインターネット経由での手続きが有料になったことです。
新しい手数料
- お店での手続き:3,850円だったのが4,950円に値上げ。
- ネットでの手続き:無料だったのが、新たに3,850円かかるように。
なぜ有料になったの?
これまで携帯会社は、お店のコストを減らすために、ネットでの手続きを無料にして利用を促してきました。しかし、今やネットで手続きするのが当たり前になったため、ソフトバンクは「これも一つのサービス」として料金を取る方針に変えたのです。
これは利用者にとっては残念なお知らせです。「ネットならタダ」というメリットはなくなり、「お店よりは少し安い」というだけになりました。ドコモのようにネット手続き無料を続けている会社と比べると、見劣りする点です。
表3:主な手続きの手数料(2025年9月27日時点・税込)
手続きの内容 | お店で手続き | ネットで手続き | 備考 | |
---|---|---|---|---|
新規契約 | 4,950円 | 3,850円 | ネットは前まで無料でした | |
機種変更 | 4,950円 | 3,850円 | ネットは前まで無料でした | |
SIMカードの再発行 | 4,950円 | 3,850円(当面は無料) | ネットでの再発行はしばらく無料です 25 |
3.2 やめやすくなった?乗り換えや解約のお金
契約時のお金は高くなりましたが、逆に会社を乗り換える時のお金はほとんどかからなくなりました。
国の指導により、今では電話番号そのままで他社に乗り換える(MNP)ときの手数料は無料です。また、「2年縛り」のような契約期間の途中でやめるとかかる解約金(違約金)も、基本的にはなくなりました 。
これは、気軽に携帯会社を選び直せるようになった、とても良い変化です。ただし、スマホ本体を分割払いで買っていて、まだ支払いが残っている場合は、解約時にその残りを支払う必要があるので、そこだけは注意してください。
第4章:結局、ソフトバンクは「アリ」か「ナシ」か?
これまでの話を元に、ソフトバンクと契約するメリットとデメリットをズバリまとめます。
4.1 ソフトバンクを選ぶメリット
数は少ないですが、ソフトバンクならではの良い点もあります。
- PayPayとの連携がとにかく強力:これがソフトバンクを選ぶ一番の理由です。ただポイントが貯まりやすいだけでなく、スマホ代とPayPayの支払いをまとめられたり、ソフトバンクユーザー限定のとてもお得な「スーパーPayPayクーポン」がもらえたりと、PayPayをよく使う人にとっては生活が便利でお得になる仕組みがたくさんあります。
- 繋がりやすさとお店の安心感:やはり大手だけあって、全国どこでも繋がりやすい安定した電波は魅力です。また、何か困ったときに、ネットだけでなく全国のお店で直接スタッフに相談できる安心感は、特にスマホ操作に不安がある方には大きなメリットです。
- 特定のヘビーユーザーには最強:先ほどお話しした「理想のユーザー」(データを大量に使い、家族で、家のネットもまとめていて、PayPayを使いこなす人)にとっては、割引と特典を組み合わせることで、他社には真似できないほどお得になる可能性があります。
4.2 ソフトバンクを避けるべきデメリット
一方で、ほとんどの人にとっては、次のデメリットの方が大きく感じられるでしょう。
- 普通の人には料金が高い:表2で見たように、たくさんの割引を使えない人にとって、ソフトバンクの料金は単純に高いです。特に、家のネットが別会社だったり、一人で契約したりする場合は、お得感がほとんどありません。
- 複雑な割引の「ワナ」:ソフトバンクの割引は、安く見せるためのサービスであると同時に、お客さんを自社のサービスで「囲い込む」ための仕組みでもあります。お得に見える料金は、家のネットやカードの契約が前提になっており、結局毎月の出費は増えがちです。そして一度この輪に入ると、スマホだけやめる、ということがしにくくなり、自由な選択が難しくなります。
- 極端すぎるプラン:第1章でお話しした通り、「ちょうどいい」プランがありません。これは多くの人にとって、ソフトバンクが選択肢から外れる大きな理由です。
- 新しい手数料の負担:第3章で解説した、ネット手続きの有料化は、これから契約・機種変更するすべての人にとって、余計な出費が増える、はっきりとしたマイナス点です。
第5章:あなたにピッタリのプランはこれ!最終結論
すべての分析をまとめ、ソフトバンクの料金プランについての最終的な答えと、あなたの使い方に合わせた具体的なおすすめプランをご提案します。
5.1 最終的な答え:ソフトバンク契約が正解になる人
結論です。「ソフトバンク」の契約がおすすめなのは、家のネット、家族割、PayPayカードといったソフトバンクのサービスをすべて利用し、その上でデータを無制限に使いたい人だけです。
それ以外のすべての方、特にデータ使用量がそこそこで、割引条件をあまり満たせない方には、ソフトバンクはおすすめできません。もっと安くて分かりやすい選択肢がたくさんあります。
5.2 4つのタイプ別・おすすめプラン診断
あなたがどのタイプに当てはまるか、チェックしてみてください。
タイプA:「ソフトバンク大好き!全部おまかせ」さん
- あなたの特徴:毎月50GB以上は余裕で使う。買い物はほとんどPayPay。家のネットも家族のスマホも、全部ソフトバンクにまとめることに抵抗がない。
- おすすめプラン:「ソフトバンク」の「ペイトク」または「メリハリ無制限+」
- あなたこそ、ソフトバンクが一番喜ぶお客さんです。複雑な割引をすべてクリアすることで、データ使い放題プランを比較的安く使え、PayPayとの連携メリットも最大限に活かせます。
タイプB:「安さも安心も、どっちも大事」さん
- あなたの特徴:データは月に10GB〜30GBくらい。電波は安定していてほしいし、いざという時はお店で相談したい。でも、特定のサービスに縛られるのはちょっと…。
- おすすめプラン:Y!mobileの「シンプル3 M」
- ソフトバンクグループの中で、価格とサービスのバランスが最も優れています。もし家のネットもソフトバンクにできるなら、他社と比べても非常にコスパが良くなります。
タイプC:「とにかく安く!節約上手」さん
- あなたの特徴:データは月に10GBも使わない。家や職場にWi-Fiがあるから十分。ネットでの手続きは得意で、毎月のスマホ代をとにかく安くしたい。
- おすすめプラン:LINEMOの「ベストプラン」
- ややこしい割引なしで、誰でも月額990円から使えるシンプルさが魅力です。LINEのデータ通信が無料になるのも、あなたの使い方にピッタリです。
タイプD:「ややこしいのは嫌!シンプル一番」さん
- あなたの特徴:データ使用量は月によってバラバラ。割引の計算とか、色々なサービスを契約するのは面倒。使った分だけ支払う、分かりやすい料金が好き。
- おすすめプラン:楽天モバイルの「Rakuten最強プラン」も検討の価値あり
- このプランは、使ったデータ量に応じて料金が3段階(〜3GB: 1,078円、〜20GB: 2,178円、無制限: 3,278円)で自動的に変わる、非常にシンプルな仕組みです。セット割引などが一切なくても、単体で安いのが最大の強みです。
5.3 最後にライバル会社と料金を比べてみよう
最終チェックとして、主な4社の料金を、使える割引を全部使った後の「実質料金」で比較してみましょう。これで、ソフトバンクグループが市場全体でどの位置にいるかが客観的に分かります。
表4:スマホ4社の料金ガチンコ比較!(割引を全部使った後の実質料金・税込)
データ量 | ソフトバンク | ドコモ | au | 楽天モバイル | |
---|---|---|---|---|---|
あまり使わない(〜3GB) | 1,991円 (ミニフィットプラン+ 〜1GB) | 2,178円 (irumo 3GB) | 2,178円 (スマホミニプラン+ 〜1GB) | 1,078円 (Rakuten最強プラン) | |
普通に使う(20〜30GB) | 4,928円 (ペイトク30) | 2,970円 (ahamo 30GB) | 4,928円 (使い放題MAX+) | 2,178円 (Rakuten最強プラン) | |
使い放題 | 4,928円 (メリハリ無制限+) | 4,928円 (eximo) | 4,928円 (使い放題MAX+) | 3,278円 (Rakuten最強プラン) |
注:ソフトバンク、ドコモ、auは、家のネット割、家族割(3人以上)、カード支払割など、使える割引を全部使った場合の最も安い料金です。楽天モバイルは割引がないので基本料金です。ドコモの「普通に使う」は別ブランドのahamoの料金です。
この比較を見ると、楽天モバイルが割引なしでも非常に安いこと、そして大手3社は割引をフル活用すると、特に使い放題プランではほぼ横並びの料金になることが分かります。この状況で、あえてソフトバンク本体を選ぶ価値は、やはり「PayPayとの連携」という特別なメリットにある、ということが最後の結論になります。
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