【プロが本音で解説】シンエナジーは本当に安くなる?乗り換え完全ガイド

電気代比較

はじめまして!当サイトを運営している「たか」です。

普段は我が家の光回線サイトを運営しています。

このサイトでは、僕がこれまで経験してきた、暮らしに役立つちょっとした「節約」の知恵やお得な情報をお届けしています。

普段はガス会社で働きながら、電気の販売にも携わっています。なので、毎日の生活に欠かせない光熱費のことなら、プロの視点からアドバイスできますよ。

また、趣味と実益を兼ねて投資も楽しんでいて、株主優待やIPO(新規公開株)で資産を増やすことにも挑戦中です。

その他にも、

スマホの乗り換え
ふるさと納税
保険の販売
エアコンの設置工事
などなど、僕自身が実際にやってみて「これはお得だった!」と感じた体験談を、みなさんにも分かりやすくお伝えしていきたいと思っています。

このサイトが、あなたの暮らしをちょっぴり豊かにするきっかけになれば嬉しいです。どうぞ、ゆっくりしていってくださいね。

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「電気代、もう少し安くならないかな…」
「シンエナジーってよく聞くけど、本当に安いの?何か落とし穴はないの?」
そんな疑問をお持ちのあなたへ。この記事では、長年この業界を見ている電気のプロとして、シンエナジーのすべてを徹底的に調査しました。良いところも、注意すべきところも、包み隠さず、誰にでもわかる言葉で正直にお伝えします。

結論から言うと、シンエナジーは「大きな節約」と「予期せぬ値上がり」という二つの顔を持つ電力会社です。この記事を最後まで読めば、その意味がはっきりと分かり、あなたの家庭にとってシンエナジーが「最高の選択」になるか、「避けるべき選択」になるか、自信を持って判断できるようになるはずです。

第1章 あなたの家はどっち?シンエナジーで得する人、損する人

いきなり核心からお話しします。シンエナジーは、ライフスタイルによって「乗り換えるべき人」と「そうでない人」がはっきりと分かれます。

  • 乗り換えを強くおすすめする人
    • 電気をたくさん使うご家庭(3人家族以上が目安)
    • 在宅ワークや専業主婦(主夫)などで、日中家にいることが多い人
    • 電気代が月によって多少変動しても大丈夫で、とにかく安さを追求したい人
    • JALのマイルを貯めている旅行好きな人
  • ちょっと待って!他の会社がいいかもしれない人
    • 一人暮らしであまり電気を使わない人
    • 毎月の電気代は、できるだけ安定させたいと強く願う人
    • ガスやスマホと電気をまとめて、セット割引で管理したい人

なぜ、ここまで明確に分かれるのでしょうか?その答えは、シンエナジーのユニークな料金の仕組みに隠されています。一緒にその中身をじっくり見ていきましょう。

第2章 料金プランを徹底比較!あなたの生活にピッタリなのはどれ?

シンエナジーには、大きく分けて3つの家庭向けプランがあります。ここでは、それぞれのプランがどんな人に向いているのか、具体的な料金を交えながら分かりやすく解説します。(料金は東京電力エリアの例です)

1. どんな家庭にも合う標準選手:「きほんプラン」

これはシンエナジーの基本となるプランで、多くのご家庭がこれに当てはまります。料金の決まり方は、大手電力会社と同じ「使えば使うほど単価が上がる」仕組みです。

すごいのは、その安さです。

電気代は、毎月固定でかかる「基本料金」と、使った分だけかかる「電力量料金」の合計で決まりますが、シンエナジーはこの両方が大手電力会社より安いのです。

東京電力エリアの料金を比べてみると…

料金の種類シンエナジー「きほんプラン」東京電力「従量電灯B」
基本料金 (30A契約)796.06円935.25円
電力量料金 (1kWhあたり)
最初の120kWhまで19.67円29.80円
120kWh~300kWhまで24.78円36.40円
300kWhから先27.71円40.49円

見ての通り、全ての段階でシンエナジーの方が圧倒的に安いことがわかります。特に、電気をたくさん使うご家庭ほど、その差はどんどん大きくなります。

【年間でどれくらい安くなる?(目安)】

家族構成年間節約額
一人暮らし (月200kWh)約2,400円
3人家族 (月350kWh)約8,400円
4人家族 (月450kWh)約14,000円

※これは基本料金と電力量料金だけの比較です。後述する「調整費」は含んでいません。

2. 在宅ワーカーの強い味方:「【昼】生活フィットプラン」

「平日の昼間に家にいることが多い」というあなたのためのプランです。在宅勤務の方、専業主婦(主夫)の方、ペットのために日中もエアコンをつけているご家庭には、まさにうってつけです 1。

料金の仕組みは「時間帯別のタイムセール」 9

  • 一番安い!デイタイム(平日 9時~16時)20.05円
  • 一番高い!ライフタイム(平日 朝6~9時、夕方16~23時):32.65円
  • ふつう!ナイトタイム(平日 23時~翌6時):22.98円

注目は土日祝日。このプランでは、休日の朝8時から夜22時までが、一番安い「デイタイム」扱いになります。週末にまとめて家事をするご家庭にも嬉しい設定ですね。

3. 夜型生活&オール電化家庭に:「【夜】生活フィットプラン」

夜に電気をたくさん使うご家庭向けのプランです。エコキュートでお湯を沸かしたり、電気自動車(EV)を充電したり、夜間に洗濯機や食洗機を動かす習慣があるなら、このプランが光熱費を大きく下げてくれる可能性があります。

深夜が圧倒的にお得なタイムセール

  • 一番安い!ナイトタイム(平日 23時~翌6時)18.88円
  • 高い!デイタイム(平日 9時~16時):26.25円
  • 一番高い!ライフタイム(平日 朝6~9時、夕方16~23時):32.65円

ナイトタイムの18.88円という安さは、「きほんプラン」の一番安い単価よりもさらに安く、非常に魅力的です。

【プラン選びのプロの視点】
「昼」や「夜」のプランは、安い時間帯に電気を使うように意識できるなら、大きな節約につながります。しかし、一番高い「ライフタイム」(朝の支度や夕食後の時間帯)に電気をたくさん使ってしまうと、逆に「きほんプラン」より高くなる危険もあります。自分の生活リズムを変えるのが難しいと感じるなら、どんな時間帯でも安定して安い「きほんプラン」が一番安心でお得、というケースも多いのです。

迷ったら、まずは「きほんプラン」で契約し、シンエナジーのマイページにある「ぴったりプラン診断」を使ってみるのがおすすめです。実際のあなたの電気の使い方から、どのプランが一番お得かを教えてくれますよ。

第3章 【最重要】シンエナジーの心臓部!「電源調達調整費」って何?

ここが、シンエナジーを理解する上で最も大切なポイントです。この仕組みを理解するかどうかで、あなたの満足度が天国と地獄ほど変わる可能性があります。

「電源調達調整費」を世界一わかりやすく解説します

電気代の明細には、毎月金額が変わる「調整費」という項目があります。これを理解するために、電気を「野菜」に例えてみましょう。

  • 大手電力会社の「燃料費調整額」
    これは、野菜を作るための「肥料」や「燃料」の値段の変動を反映させるものです。数ヶ月前の肥料代の平均から計算するので、値段の動きは比較的ゆるやかで、予測しやすいのが特徴です。
  • シンエナジーの「電源調達調整費」
    これは、野菜そのものが取引される「豊洲市場」のような卸売市場の値段(時価)に直接連動します。天候不順で野菜が不作になれば値段が跳ね上がり、豊作なら安くなるように、電気の市場価格も天候や需要の急増などで激しく変動します。そのため、
    変動が激しく、予測が難しいのが特徴です。

シンエナジーは2023年5月から、この「電源調達調整費」を導入しました。

これが「二つの顔」の正体です

この仕組みがあるからこそ、シンエナジーには「大きな節約」と「予期せぬ値上がり」という二つの顔が生まれます。

  • 【大きな節約の顔】
    電気の市場価格が安い時期には、この調整費がマイナス(つまり割引)になります。もともと安い基本料金や電力量料金が、さらに割り引かれるのです。これは、大手電力会社ではありえないレベルの安さになる可能性があります。
  • 【予期せぬ値上がりの顔】
    逆に、世界情勢の悪化や記録的な猛暑などで電気の市場価格が高騰すると、この調整費がプラス(つまり上乗せ)になります。2024年10月の東京電力エリアでは、この調整費だけで1kWhあたり4.99円も上乗せされました。月400kWh使うご家庭なら、これだけで約2,000円も電気代が上がる計算です。せっかく基本料金で節約した分が、一気に吹き飛んでしまうこともあるのです。

なぜこんな仕組みなの?【プロの裏話】

実はこの仕組み、2022年に多くの新しい電力会社が倒産・撤退した苦い経験から生まれました。当時、電気の仕入れ値が異常に高騰し、「電気を売れば売るほど赤字」という地獄のような状況に陥ったのです。

「電源調達調整費」は、こうした市場の異常なリスクを会社だけが抱えるのではなく、利用者と分かち合う仕組みです。その代わりに、普段は圧倒的に安い料金を提供できるのです。

そして、このリスクに対するあなたの最強の武器が「解約金ゼロ」です。もし調整費が高騰して「これは高すぎる!」と感じても、あなたはいつでも違約金なしで、もっと安定した電力会社に乗り換える自由を持っています。この「価格変動リスク」と「契約の自由」のセットが、シンエナジーというサービスの本当の姿なのです。

第4章 メリット・デメリット総まとめ

これまでの話をまとめると、シンエナジーの良いところと注意したいところは以下のようになります。

良いところ(メリット)注意したいところ(デメリット)
1. そもそも基本の料金が安い 特に電気をたくさん使う家庭ほど、大手電力会社との差が大きく、節約効果を実感しやすい。1. 電気代がジェットコースターになる可能性 「電源調達調整費」のせいで、月々の請求額が読みにくく、時には予想外に高くなることがある。
2. いつでも乗り換えOK!解約金ゼロ 契約期間の縛りや違約金が一切ないので、「お試し」で気軽に始められるし、合わなければすぐにやめられる 。2. セット割引がない ガスやスマホとまとめても割引はないので、光熱費や通信費を全部まとめてお得にしたい人には向かない。
3. 生活スタイルに合わせたプランがある 日中家にいる人、夜に電気を使う人など、自分の生活に合わせてプランを選べば、さらに大きく節約できる可能性がある。3. オール電化専用プランはない ただし、基本料金が安い「きほんプラン」でも、大手電力のオール電化プランより安くなる場合もある。
4. JALマイルが貯まる 電気代200円につき1マイルが貯まる。JALカードで払えばポイントの二重取りも可能で、旅行好きには嬉しい特典。4. 電話サポートの評判は賛否両論 「丁寧だった」という声もある一方、「繋がりにくい」「対応が良くなかった」という厳しい意見も見られる。
5. マイページが使いやすいと評判 電気の使用量がグラフで分かりやすく、節電意識が高まると好評。5. 過去の割引キャンペーンは終了 以前あった「つなが~る割」のような友達紹介割引は、現在は新規受付を終了している。

第5章 利用者の本音は?リアルな口コミを徹底分析

実際にシンエナジーを使っている人は、どう感じているのでしょうか?

「安くなった!」という喜びの声が多数

やはり一番多いのは、「電気代が本当に安くなった」という声です。「月に3,000円~5,000円安くなった」「夏場は1万円も違ってびっくり」など、具体的な金額を挙げて満足している口コミが目立ちます。これは、シンエナジーの基本料金設定が優れている証拠です。

「逆に高くなった…」という声の真相

一方で、「高くなった」という不満の声も確かに存在します。しかし、これはサービスの質が悪いわけではありません。ほとんどの場合、第3章で解説した「電源調達調整費」が値上がりした月の請求を見た方の声です。これはシンエナジーの仕組みそのものであり、契約前に理解しておくべき「リスク」が現実になった結果と言えます。

手続きや使い勝手は?

  • 乗り換え手続き:「ネットだけでストレスなく簡単にできた」「面倒なことは全部お任せだった」と、非常にスムーズであると高く評価されています。
  • マイページ:「料金や使用量がグラフで見やすい」「去年の同じ月と比較できるのが便利」と、使いやすさが大好評です。節電の意識が高まったという声も多いです。
  • 電話サポート:ここは評価が分かれるポイント。「丁寧で助かった」という声もあれば、「電話が繋がりにくい」「対応が不親切だった」という厳しい声も。困ったときに手厚い電話サポートを期待する人は、少し注意が必要かもしれません。

第6章 最終診断!あなたはシンエナジーに乗り換えるべき?

さあ、最後の総仕上げです。あなたがシンエナジーに乗り換えるべきか、プロの視点で診断します。

【乗り換えGO!】こんなあなたにピッタリです

  • 電気をたくさん使うファミリー世帯
    (月350kWh以上が目安)電気の使用量が多いほど、大手電力会社との料金差が開き、節約額が大きくなるシンエナジーのメリットを最大限に活かせます。
  • 生活リズムを電気代に合わせられる賢いあなた
    在宅勤務だから昼間に家事を済ませる、EVの充電は深夜に行うなど、電気の安い時間帯を狙って行動できるなら、「生活フィットプラン」で驚くほど節約できる可能性があります。
  • JALマイルを貯めている空飛ぶあなた
    毎月の固定費でマイルが貯まるのは大きな魅力。JALカードで支払えば、マイルがダブルで貯まります。
  • リスクを理解し、自由を愛するあなた
    「電源調達調整費」の仕組みを理解し、「高くなったら乗り換えればいい」と割り切れるなら、シンエナジーは最高の節約ツールになります。

【一旦ストップ!】他の選択肢も検討しましょう

  • 電気をあまり使わない一人暮らしの人
    (月200kWh未満が目安)節約できる金額が少ないため、一度の価格高騰でメリットがなくなってしまう可能性があります。基本料金が0円の電力会社(Looopでんきなど)の方が向いているかもしれません。
  • 家計は安定第一!なあなた
    毎月の支出をきっちり固定したい、予測できない出費は避けたい、という方には、価格が変動するシンエナジーは精神的なストレスになるかもしれません。
  • 「電気のことは考えたくない」お任せ派のあなた
    電気を使う時間を気にしたり、市場価格のニュースをチェックしたりするのは面倒、という方には不向きです。
  • セット割引で全部まとめたいあなた
    電気、ガス、スマホなどを一つの会社にまとめて割引を受けたいなら、東京ガスやauでんきといった事業者の方が、トータルの支出を抑えられる可能性があります。

第7章 乗り換えは簡単!たった4つのステップ

「乗り換えって面倒くさそう…」と思っていませんか?シンエナジーへの切り替えは、驚くほど簡単です。

  1. 準備するもの
    • 今の電力会社の「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」
    • 支払いに使うクレジットカードまたは銀行口座情報
    • (あれば)JALマイレージバンクカード
  2. ネットで申し込み
    公式サイトの申し込みフォームに、検針票を見ながら情報を入力するだけ。5~10分もあれば完了します。
  3. あとは待つだけ
    申し込みが終われば、あとはシンエナジーがすべてやってくれます。
    • 今の電力会社への解約連絡は不要です!
    • スマートメーターという新しい電力メーターが未設置の場合は、地域の電力会社が無料で交換に来てくれます(立ち会いも原則不要)。
  4. 利用スタート!
    後日メールで届く「供給開始日」から、自動的にシンエナジーの電気に切り替わります。停電などもなく、あなたの生活は何も変わりません。

最終結論:シンエナジーは「賢い消費者」のための電力会社

シンエナジーは、ただ「安い」だけの電力会社ではありません。

その本質は、「電気の市場価格の変動リスクを少しだけ負担する代わりに、普段は大手電力会社よりずっと安い料金の恩恵を受けられる」という、現代的なサービスです。

この仕組みを理解し、価格が高騰した際には「解約金ゼロ」という権利を行使して、ためらわずに他の会社へ乗り換えるフットワークの軽さを持つ「賢い消費者」にとって、シンエナジーは家計を助ける強力な武器となるでしょう。

一方で、安心と安定を何よりも優先する方にとっては、その価格変動が不安の種になるかもしれません。

最終的な判断は、あなたのライフスタイルと、どこまでのリスクを受け入れられるかという「家計への価値観」にかかっています。この記事を参考に、ぜひご自身の家庭に最適な選択をしてください。

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